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タイトルは常に漢字二文字にこだわっただけの日記。  *広告目的のコメントはwho54211の判断により消去・ブロックさせていただきますのであしからず*


by who54211

葛藤

今週からカナダも規制緩和が始まり、州によっては学校が再開したり、食料品店以外のお店を再営業したり、レストランでのイートインを許可し始めているようである。
ワタシが暮らすニューウエストミンスターでは、医療従事者などのエッセンシャルワーカーの子供は、学校に通えるようになった(学区からのお知らせメールが来ていた)。
未就学児二人とパソコンで仕事ができるナイジェルとの生活には、なんの変化も訪れない規制緩和であるw。
公園もテニスコートなどのコンタクトが少ないスポーツフィールドは使用可能になったけど、遊具は相変わらず使えないので、まったくもって関係がない。
しいていえばボードパークも使用可能になったので、息子くんにスケボーかキックボードをやらせようと思えばできるな、くらいである。
とはいえ、まだまだ学校が始まらないので、ティーンのにいちゃんたちに占領されてる気がして、やっぱり行けないでいる。そして子供たちも「行きたい」とも言わない。つくづくインドアな家族であるw。

さて、うちの息子くんは、9月から小学校に入る。普通なら、この時期に学校から「入学前の心得」的なイベントのお知らせがあり、準備するものなどを先生が直接教えてくれるミーティングがあるのだが、このご時世なので、中止である。
どうするのかなぁと思っていたら、メールが来た。
校長先生の短い動画と簡単な情報入力のお願いだった。

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何がってさ、校長先生、若いおねーさんなのね、という驚き。校長といえば、ジーちゃんバーちゃん先生のイメージが強い日本人としては、面食らった。
そういえばだいぶ前に太田智子さんが「カナダの校長先生は先生の免許を持ってなくてもなれる」っておっしゃってたか。管理職だしな。

まぁこれは「ようこそ!」ってメッセージだけなんだが、まだ息子くんには見せてない。いつ見せよう??

問題は、情報入力の方。
名前と連絡先のほかにある「お子さんのことで我々が知っておくべきこと」と「危惧していることがあれば書いてください」。

・・・・・ありすぎて、どうやってまとめたらよいのか分からない。

英語だから書くのはNigelなんだけど、一体なにをどこまで書いたらいいのか分からない。

先日の小児科の一件もそうだが、ソーシャルディスタンスで他人と直接交流できない現在、ソーシャルスキルをどう推し量るべきなのか、まったくもって分からないので、それも含めて書けばいいのかなぁ。
規制緩和でプライベートクリニックも動き出すなら、頑張って連れて行こうかなぁとも思うが、前回の小児科がトラウマで、怖気づいている母である。

そんな母に届いたのは
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尊敬するサトウ夫妻から届いた「安心」の言葉と「ダチョウ倶楽部(←わかる人にしか分からないブツ)」!!

サトウさん直筆の「安心」を見るたびに、「うん、大丈夫」を自分にあげている。
サトウさん、わざわざカナダまで発送してくださってありがとうございました。


# by who54211 | 2020-05-15 14:30

辛抱

世界中が引きこもり生活のなか、あまり行きたくなかったのだが、クリニックに行ってきた。
息子くんの小児科外来である。
と言っても、身体的な問題は一つもない。
ずーっと気になっている社交性の問題を話し合うためである。

うちの息子くんは、案の定「行きたくない」と。
医者が、というよりも行ったことがないところに行くのが嫌なのである。
本当は置いていく予定だった娘ちゃんと父ちゃんを引き連れて(そうじゃないと家から出てくれなかったので)クリニックへ行き、案の定

「ご家族はおひとり様だけでお願いします」

そりゃそうよねぇ・・・。
「お家帰る!!」とドアにしがみつく息子くんと、自分も入りたいのに入れなくてギャン泣きする娘ちゃんの悲痛な叫びを聞きながら、どうにか20キロ越えの息子くんを抱きかかえて診察室へ。
診察室に入ってもお医者さんとはまともに話もせず、ずっとしがみついている。

一体なんの罰ゲームなんだろうか。

身長も体重も測りたがらない。
聴診もさせてくれない。
ご褒美のステッカーにすら興味を示さない。

拷問にしか思えない母。

耐えろ、耐えるんだ、と自分を励ましつつ、お医者さんに言われたので息子くんにNHK番組を携帯で見せる。見てると静かだけど、反応しなくなる。

いろいろと質問されていくうちに、心底自分のやってることが間違ってる、と言われてる気がしてきて、どんどん滅入る。
「牛乳をジュースに置き換えて」
「叫んだり、暴力が出ると学校からいろいろ言われる」
「ルーティンが決まってる方が落ち着くならモンテソリーは合わない可能性がある」

いやいや、専門家としてアドバイスしてくれてるのはよーく分かる。
分かるけど、そんな不安を煽らないでほしかった。いや煽ってるつもりはきっと毛頭ないんだろうな、お医者さんとしては。
私の受け取り方次第なのは、頭ではわかっている。
頭でわかってても、目の前で毎日繰り広げられる息子くんの理解不能な行動に助けが欲しくて小児科に来たのだ。
人が嫌がることをずっとやり続け、泣いててもやめなかったり、嫌なことがあると大声で叫ぶのを止めてほしくてここに来たのだ。
心底「やっぱり英語の問題があるから、って父ちゃんに任せればよかった」、と後悔した。

最終的に「現段階では診断は出せない」という結論。そりゃそうだ。本人と全くコミュニケーション取れてないもんねぇ。
ただ、こういう社会性スキルの問題は「自閉症」か「ADD」「ADHD」のどれかであることがほとんど。うちの息子くんは、知能レベルに問題は全くないし、身体能力も普通だから、診断が下るのか微妙なところだ。

「次は夏の終わりにもう一度来てほしい」

と言われた。それまで、「行動反省表」みたいなのをつけてください、と言われた。
「叫ばない」「暴力しない」「注意されたら止める」みたいな項目を作って、毎晩本人とできたかできなかったかをチェックする。できてる項目が多ければ、翌日や週末にご褒美、少なければご褒美なし、もしくは罰を与えるというもの。
とりあえず、今週は項目を作りに励んで、来週から始めてみようとは思う。










# by who54211 | 2020-05-06 14:29 | 報告

決断

はてさて、この育児日記もなんだか更新頻度が心配になってきたぞ・・・。
手書きのジャーナルですら、最近飛びつつある。まずい・・・。

まぁ記録だからいいのか。特筆すべきことがない、ってことでw。

さて、9月から小学校に入るうちの息子くん。
日本と違い、カナダでは「学区内に暮らしてるから」と言って近所にある小学校に入れるとは限らない。特にVancouver市内はどこも激戦区で、コンドミニアム(日本でいう分譲マンション)が林立するエリアになると周辺5つの学校全部「ウェイトリスト」ということもあるのだ。
逆に言えば、学区外の学校にも結構簡単にも申し込める、という利点がある。

さて、我が家の場合は、バンクーバー市内のような競争率ではないので、期限内(ワタシの暮らすニューウエストミンスターは1月の2週目から2月末まで)に申し込んでいれば、学区内の小学校は確実に入れますよ、と説明されていた(Nigelに説明会に出てもらっていた)。
それに加えて特別プログラムも申し込みができた。

カナダでは公立の小中学校、高校でも(ちなみにニューウエストミンスターは小中高の3区分だが、メトロバンクーバーのほかの都市では小学校と高校しかないことが多い)特殊な教育プログラムを用意してくれている学校がある。
Vancouver市内だと6つもあるが、ワタシの暮らすニューウエストミンスターの場合、フレンチイマージョンと呼ばれる「フランス語で授業をする」学校、そしてモンテッソリープログラムを提供する学校の二つが特別プログラムとして申し込みができた。

うちの息子くんは、Nigelがイギリス人で、息子くんはまだEUに在籍してる間に生れているため、EU圏内で労働できる可能性もあるし、言語能力が高いように感じていたこと、そしてワタシが英語で苦労したので、フレンチに入れたいなーとフレンチにはすぐ申し込んだのだが、モンテッソリーもその後で申し込んでいた。

で、先日
「モンテッソリープログラムに入れますけど、どうしますか?」
とメールが来た。
その時点でまだフレンチから返事は着てなかったのだが、「入るなら翌日の4pmまでに返事をください」と書かれていたために、どうしようかなーと悩んだ。

うちの息子くんは、「我が道を行く」タイプで、集団行動はうまくできない。人見知り、というか自分から挨拶して、自己紹介して仲良くしよう、というようなソーシャルスキルが欠けていて、無言で変にベタベタ触りに行って「なにこいつ??」という顔をされていることが多い子なのである。
ある意味、どれだけ言っても変わらないので、すごいなーと思いつつ、小学校大丈夫だろうか?と心配している。

そこに降ってきた「モンテッソリープログラム入学許可」なのである。

8か月のころから3歳まで息子くんにリトミックを教えてくれてたリサさんに

「(個性を)伸ばしてくれると思いますよ」

と言われたのが大きかった。これでモンテッソリーに入れることに決めた。

どんな教育法でも相性はあるので、嫌ならやめてくれて結構だ、と思っている。

そして翌日に「フレンチは空きがありません。ウェイトリストに乗ります」と連絡がきた。
もうこれはモンテッソリーに入れ、ってことだったのね、と思うことにした。
このままいくと娘ちゃんも兄弟枠で同じプログラムに入ることになるのだが、彼女にはモンテッソリーは向いてるのか?と思いつつ、多分、モンテッソリーが嫌になっても同じ学校の通常クラスに入れると思うので、まぁいいか。

そして学校は若干遠くになった。
というか元々一番近い学校は、学区外の学校だったのだ。で、学区の学校にフレンチがあったんで、ちょうどいいやーと思ってたのだが、そこから10ブロックほど先にある学校に行くことになった。
元々学区の学校もかなりな上り坂の上だったので、こりゃ歩いて通えないわ、と思っていたのだが、モンテッソリーも歩いては通えない。
ただ、学校内に幼稚園プログラムがあるので、娘ちゃんが3歳になったら、兄ちゃん送って、そのまま娘ちゃんも送って・・・ということができるようになるから、便利かも(ちなみに息子くんは一番近い学校のそばのコミュニティセンターのプログラムに入ってる)。

なんにせよ、数年後には自分でいろいろとコースを選ばなければいけない北米の教育システム。モンテッソリーとの相性が合えばいいけど、合わなくても、学校に通っていろいろと楽しんでくれればいいな、と思っている。




# by who54211 | 2020-03-08 14:43 | 報告

時間

いかんいかん。またしても前回の更新が息子くんの誕生日だった・・・。
そして今回は娘ちゃんの誕生日。今月に至っては息子くんのアップデートをFB上でもしてないw。

・・・まぁいいか。

数日前4歳5か月になった息子くん。
今年に入ってから、幼稚園拒否気味である。
まぁそういう時期もある、と受け入れられるようになったのはつい最近で。
実は大きな葛藤があったのだ。詳細は


こちらを読んでいただきたい。
この大きな気づきがあってから、息子くんは息子くんなりにワタシを愛していることをきちんと自覚できたので、何があろうと息子くんの味方でいようと改めて決意したワタシである。
息子くんは、あっという間にひらがなカタカナを覚え、読み書きはほぼ完ぺきになった。
ワタシは自覚がなかったのだが、これは結構早いペースのようである。言語に関しては結構能力が高いのかもしれない、と期待してることもあり、小学校はフランス語教育に入れたいな(カナダは英語とフランス語が公用語なので、フランス語で授業する学校がある)と小学校の登録は、フランス語教育とモンテソリープログラムに申し込み、運が良ければ特別プログラムのクラスへ入れてもらえるらしい(コンピューターで抽選されるそうだ)。
まぁ入れなくても本人がやりたければいくらでも方法はあるので、興味を示したらとりあえずやらせてみよう、と思っている。

ご飯が終わったらお皿を持ってきてくれたり、娘ちゃんにおもちゃ貸してあげたり、家にいると落ち着いてるのだが、まだまだお友達とはうまく関われない。でも、まずは身近なところで安心して過ごしてくれるようになったことが大事なので、お友達とどれだけトラブルになっても、受け入れてあげる心構えでいる。
最近は忍者ブーム(こっちでもハットリくんを見られるので、それでハマった)で、父ちゃんと忍者のテレビゲームやったり、忍者っぽい動きをしてみたり(ハットリくんがよくやる「くるくる回転して見えなくなる」っていうのを習得したいらしく、またくるくる回るようになった)、弓矢の練習をしてみたりと活発である。

父ちゃんとの会話はほぼ英語になった。そして英語のボキャブラリーが相当増えた。すぐにワタシには分からない単語を使いだすだろう。

そして無事に2歳になった娘ちゃん。

言葉の発達に伴い、自己主張がすっかり強くなり、いわゆる「魔の二歳児」真っ盛りである。
とはいえ、そこは二人目、「かわいいなぁ」で終わるw。
何この余裕は・・・っていうくらい、息子くんの時に比べたら悩んでいない。

息子くんもだったけど、やっぱり日本語しか話さない。まだ単語力から言っても父ちゃんが理解できる言葉しか使わないのでまぁいいか、と思っている。でもそのうち英語で兄妹は話始めるんだろうね・・・。

女子だなぁと思うのが、洋服を自分で選ぶところである。
息子くんはいまだに出された服を文句言わずに着る傾向がある。でも娘ちゃんは「〇〇(名前ね)、これ」「ネコ着る」とこだわりが強い。そしてパジャマから違うパジャマに朝着替えたいとか言い始め、受け入れないと寝っ転がって拗ねる・・・。なので、時々「そりゃないだろ・・・」っていうコーディネートをしてることがある。

トイレでおしっこをしたいと言い始め、普通の下着に憧れている。ちょっとトイトレどうしようかなぁと悩んでいる今日この頃である(なんせ兄で苦い経験をしてるので)。「おむつ濡れて気持ち悪い」という訴えが出てきたらやろうかなぁと思っているが、タイミングって難しいよな。

なんか、しょっちゅう食べものを要求されるので、どうしたものかと悩んでいる。だらだら食べる癖ってつくのかな。
野菜は兄同様、決まったものしか食べない。それでも果物はある程度食べるからいいか、とおやつにせっせと果物を出す。
それと同時にまだ授乳をしてるので、これも早くやめてくれないかなぁと待っている。やはり兄のときに断乳して急に人見知りが激しくなったことを後悔してるので、娘ちゃんには本人に決めてもらおうと思ってるのだが、かみつくので正直痛い・・・。

とにかく愛くるしい存在で、よく笑い、愛想を振りまき、よく遊び、よくしゃべる。
見た目がかわいいから、どこに行ってもアイドル。本物のアイドルになって母を養ってほしいと心底願う今日このごろである。



# by who54211 | 2020-01-27 12:26 | 報告

節目

息子くんは、今日の午前2時31分に4歳になった。

生まれたときから、だと思うのだが、「我が道を行く」息子くん。ぶれないその生きざま、母は本当に素晴らしいと思う。やりたいことをやり、やりたくないことはやらない。うらやましい生き方である。
とはいえ、基本的な生活に必要なことは日課としてちゃんと出来上がってきた。着替え、歯磨き、トイレ、食事のお手伝いがだいぶ減ってきたのと、いちいち言い合いにならずにできるようになった。お願いもちゃんとできるようになってきた。
お手伝いもしたいと言ってくれることが増え、ナイジェルと一緒にグリルチーズやホットドッグを作ったり、ルンバのための準備をしてくれたり、洗濯物を洗濯籠に入れてくれたり・・・。助かるなぁと思うことが増えた。

ナイジェルともっと話がしたいらしく、英語で話すことが増えた。
ワタシには完全に日本語なのだが、以前はナイジェルにも日本語ばかりだったのに、ちゃんと父ちゃんとは英語、という認識ができてきたらしい。

文字がだいぶ読めるようになり、本や看板で読める字があると読み上げている。書く方はあまり得意ではないらしい。まぁいずれできるようになるでしょう。

この夏は、姪が3週間、滞在してくれていて、たくさん遊んでもらっていた。彼女のおかげでじーっと座って絵を描いたり、ものすごい勢いでブランコ漕いでもらったり、ほんとに楽しそうだったなぁ・・・。

ワタシも今日で母親業4年、ということになる。
話が通じる姪(といっても11歳)とよく子育て、というか親子関係の話をしていたのだが、

「母親になったら子供のことは全部わかると思ってたけど、全然分からないまんまだわ」

姪がうちの子供の行動について「なんでやってるの?」と聞いてきたとき、そんな本音をポロっと言った。

子供にとって、親、とくに母親は「魔法使い」のようなものなんじゃないかと思う。
ワタシも小さいころは、親が言ってることはすべて正しいと思っていたし、なんでも分かってんじゃないか、と思っていた。
でも、実際母親になってみて思った。ワタシは魔法使いではないし、子供はワタシとは全く違う人間なのである。

姪と話していて感じたことは、あぁ、そうか、それでもそんな母親でもOKなんだよな、と実感できたことである。

産後うつにもなるくらい、「いい母親」「完璧な母親」を目指してしまったワタシではあるものの、息子くんはそんなワタシを受け入れてくれた大きな器の男だと思う。昨日も生理でイラついて大声を出したら

「母ちゃん、大丈夫だよ」

と言ってくれたりもする。
息子くん、見た目はワタシによく似てるのだが、行動パターンはとにかく我が道を行く、ワタシがやりたくてもやれないでいることをするので、どうしてもワタシのエゴが拒否反応を示しがちである。でもできればそれをちゃんと自覚して、その行動力を見本に生きていきたい、と思う今日この頃である。

とにもかくにも、ワタシを選び、4年間ついてきてくれた息子くん。今後もどうぞよろしくお願いします。



# by who54211 | 2019-08-21 14:17 | 報告