タイトルは常に漢字二文字にこだわっただけの日記。  *広告目的のコメントはwho54211の判断により消去・ブロックさせていただきますのであしからず*


by who54211

仮定

’The life does not have "IF".

「人生において『たら、れば』はない」

と思っているほうだが、やはりそう思ってしまうことも時として起こる。

mixiやFBでつながってる人であればもう知っている方も多いと思うが、ワタシのクライアントさんは今朝救急車で運ばれた。

2週間前に一度おかしくなったが、そのときはかかりつけ医に連れて行って検査をして特に問題はなかったのだ。
一週間前、体力が落ちてるし、妙に飲み込みが悪い時期が続いていて、そのうち尿検査の結果から膀胱炎ということで抗生物質が出た。
この抗生物質、肺炎にも効果がある、ということだったので、へ~と思っていたのだ。

ただ、抗生物質を飲ませるとうちのクライアントさんは毎度便秘に悩まされるので、気をつけていたのだが、おとといまでは普通にお通じがあったので、抗生物質が効果を出してきたら飲み込みも動きも良くなるかな~と思っていた。

昨日の午後から妙に喘鳴がひどく、呼吸が早かった。
お通じも昨日一日まったくなく、珍しく本人が希望して座薬を二度入れた。それでも排便がなくて尿の量も少ない。
でもまったく排尿がない、というわけでもなかったので、抗生物質のせいかな?と思っていた。
ひどいおなかの張りだったのだが、どうすることもできないのでとにかく普通にケアをして、そのまま寝てもらった。

就寝時は特に問題なくそのまま眠りについたクライアントさん。
夜中11時半を過ぎたころからうなり始め、トイレかな~?と思って連れて行くが何もでない。
ネビュライザーをかけても呼吸は浅いままだ。

でも夜中だし、どうにもならないので、もう一度ベッドに戻して、体位を変えてとにかくうなり声を抑えてもらおうと必死に努力するが、どうにもならず。
その後何度か大きな咳をしているので、何度か吸引するが、特に何も出てこない。

...と思っていたのだが、暗かったのでちょっと見落としていたらしい。

今朝4時半を過ぎたころに、またひどくうなり始めたので様子を見に行き、吸引すると黒いものが引けた。
よくよく見るとコーヒーのカスみたいなものがシーツと枕とパジャマについてる!!

「やばい、胃腸のどっかで出血してる」

血の気が引いた。
あわてて雇用主さんを起こしにいき、救急車を呼ぶ。

救急隊のバイタルサインチェックをチラッと見たら血液酸素飽和度が83%(正常は95%以上)。どうやら嘔吐したものを誤嚥したらしい。

その後雇用主さんは救急車で一緒に病院へ。
「少し眠りなさい」
といわれたのでワタシは家で待機だったのだが、眠れるわけもなく...。うとうとし始めたら、雇用主さんから電話。

「病院で手当て受けてるから大丈夫」

と言っていたのだが、その2時間後

「終末期ケア病棟に入った」

という。

え?なんで??大丈夫って言ってたじゃない??

その後電話をかけてもつながらないので、ひたすら連絡を待っていたのだが、どうにもならないので、とりあえずフィリピーノの子が戻ってくるのを待って病院へ行く。
ER内にある「Resuscitation(延命)」という部屋。
Palliative(終末期)と言っていたが、終末期ケアユニットに空きがなく、家族の到着を待つためのERの延命処置室に入れられてしまったようだ。

雇用主さんの話では6度、鼻から消化管へチューブを入れようと試みたが、成功しなかったという。
手術は心不全を起こしているうえに肺炎を併発してしまったので、無理だと。

...つまり手の施しようがない、と言われたのだそうだ。すぐに家族に連絡してくださいと。

ワタシがクライアントさんを見たときは、かなりのハイドロモルフォンが入っていて、もう意識はほとんどなかった。
どこまで延命するのかはワタシにはわからないが、とりあえずマニトバから息子さんが来るのを待っているようだった。

ワタシがもっと早く嘔吐に気がついていれば...とやっぱり思った。

人生に「たら、れば」はない。
遅かれ早かれ、クライアントさんは進んでいく疾患のなかで感染症を併発してそれで亡くなる可能性が高かった。
でも、やっぱり自分がシフトのときに起こると責任を感じる。
ワタシが責任を感じたところでクライアントさんが元に戻るわけじゃないけど。

おそらく息子さんの到着を待って、今後どうするのか決めるのだろう。

もう回復することはないだろうから、せめて静かに天国へと旅立ってほしい。
いろいろと無理をさせたりしてごめんなさい。
そしてお世話をさせてくれてありがとう。

明日また会えるといいな。


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ブログん家
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Commented by サクラ at 2012-03-14 14:37 x
お疲れ様です。
Whoさんは本当に頑張ってると思うよ。どうか自分を責めないで。
クライアントさんもWhoさんがケアギバーで本当に幸せだと思うよ。

クライアントさんが苦しんでるのは見るのは本当にしんどいね。
ケアギバーを始める前はこんな風に思うなんて思わなかった。
うちのバーチャンも少しでも楽になってくれればいいな・・・

明日いいことがありますように。祈っています。
Commented by who54211 at 2012-03-16 08:57
>サクラさま
がんばってもどうにもならないことばっかりでお互い疲れるねぇ。
じーちゃんは最後、苦しまずに逝ったようでワタシは正直「あぁ、解放されたんだね」と思いました。だからあんまり悲しくはないのよ。

いいことといえばいいことだったんだと、今は思います。
by who54211 | 2012-03-14 09:09 | 人間 | Comments(2)