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by who54211

困難

VIFFで楽しみにしていた映画、「Mixed Match」を見に行った。
日系カナディアンであり、アニメーターでもあるジェフ千葉さんの最新作。このVIFFがワールドプレミアである。
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今回はポケットティッシュを配っていたw。
ジェフ千葉さんといえば、混血の人たちのアイデンティティ問題を取り上げた「One Big Hapa Family」の監督さんであり、今回の映画も混血の人たちの問題を大きく取り上げている。以前Hapa Paloozaというイベントでこの映画の予告を見た時に「へー」と思っていたくらいだったのだが、実際に混血の子を持って、これは真剣に考えるべき問題だと思った。

混血の人が白血病を代表とする免疫の疾患に罹患した時、骨髄の適合者を見つけるのが著しく難しいのだ。
ワタシの息子くんは、現在健康だが、世の中にはそれこそたくさんの人たちが骨髄提供者を待っている。

一般的に混血の人は免疫機能も含め、強くなると言われているが、それでも10万人に数人の確率で罹患することがある。

この場合、骨髄の適合者を混血の人が見つけられる可能性は100万分の1の可能性なのだそうだ。それも完璧な適合でないケースも多く、移植後さらに治療を必要とするケースが多い。
この事実を一体どれくらいの人が知っているのだろうか?
Nigelもワタシも考えたことがなかった。

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残念ながら、ワタシはすでに適応年齢(カナダでは35歳まで)を越えているので、骨髄バンク登録はできなかった(日本は54歳まで可能なので、次帰国したらやろう)が、息子くんが産まれた時に臍帯血を提供した。

日本もそうだが、臍帯血を提供できる病院は限られていて、この広い国土に様々な国の移民が溢れるカナダでたった4つの病院しかない。
もし二人目を出産する時、引っ越したらちょっと遠いけどBCWomensでまた出産したいと思った。ここでしか臍帯血提供はできないのだ。

Nigelはお姉さんを白血病で亡くしている。
当時はおそらく不治の病だった白血病。今は誰かが手を差し伸べてくれたら、助かるのだ。

映画の中でも上映後のQ&Aでもおっしゃっていたが、混血の場合、似たバックグラウンドの方が適合しやすいらしいが、全く関係のないところから適合者が見つかることもあるそうだ。「混血じゃないから」関係ないのではなく、もしかしたら誰かを救えるかもしれないと考えて見て欲しい。その助かる誰かは、あなたの命も繋いでいくのだから。

スクスク育つ息子くんが17歳になったら、登録するよう説得しようと思っている。

映画「Mixed Match」は11月のアジア映画祭drまた上映されるそうだ。興味を持った方は是非脚をはこんでほしい

by who54211 | 2016-10-07 13:30 | 報告