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タイトルは常に漢字二文字にこだわっただけの日記。  *広告目的のコメントはwho54211の判断により消去・ブロックさせていただきますのであしからず*


by who54211

課外

金曜の午後は、本来授業がない。

・・・のだが、今日は病院見学が入ってしまったのだ。
しかもサレーまで行くのだ・・・。遠いっちゅうねん!!バンクーバー市内にも二つ公立病院があるのに、なんで2つも市を股がにゃならんのだ!!

さらになにかの都合で引率スタッフなし・・・。現地で病院関係者と落ち合うってことになったのだが、これ、万が一全く関係ない人に連れ去られたりしたらどうするんだろうか?
しかもこのガイドのおっさん、妙に発音とかにうるさい・・・。そしてオヤジギャグ満載・・・。まぁいいんだけどさ。一応お医者さんらしいが、リタイヤしたと言っていたが、クラスメイトの話だとワタシの通う学校と同じビルに入ってる医療英語の学校があるのだが、そこの先生に似てる!!ってことで調べたらビンゴだった・・・。どういうコネクションがあるのよ、学校同士で・・・。

カナダの医療システムは、なにはともあれ「かかりつけ医」に行くのが基本だ。もちろんERもあるのだが、体調がおかしいと思ったら、「かかりつけ医」に予約をいれて、予約した日に行く。そしてかかりつけ医の手に負えない場合は、紹介状を書いてもらって病院に行くのだが、またここでも予約が必要。
でも、日本と違って窓口での支払いはない。全部保険からお金が出るのだ。

見学したのは、「ER」「外科病棟」「整形外科病棟」「がんセンター」「小児科病棟」「産科病棟」「検査室」そして「理学療法室」である。

サレー市自体は、大きなインド系のコミュニティがあって、入院患者さんはインドっぽい人が多かったのだが、働いてる医療関係者は何故か白人さんが多い気がした・・・。なんで???

そして多分、この病院にうちのホストマザーの妹さんが入院してるはずである・・・。ばったり会わなくて良かった・・・。

で、やっぱり自分の職業に関わるところは気になるのである。
ガイドのおっさんが「いや~ここのボス、感じ悪いんだよ」(←冗談なのかどうなのかも分からなかった・・・)と言っていたが、親切に質問にも答えてくれた。

大体20人患者を診る、ってのは日本と一緒。置いてある道具もほぼ一緒。
ただ、狭いのだ。
プラットホームと呼ばれるリハビリ用の大きめのベッドが何台もあるのに、平行棒は一つしかない。重り関係も数があんまりなかったな。多分、患者一人でトレーニングさせるってことをしないんだろうと思う。日本みたいな集団療法はきっと「レクレーションセラピスト」の役割なのだろう。

なによりも驚いたのが、外科病棟にめちゃくちゃ狭いリハビリ室があったことだ。あんなとこでやりたくない・・・と思うくらい狭かった。

そして、カナダでは理学療法士は「装具」の採寸・作成をしないのだそうだ。足の装具すら、それは作業療法士の役目なんだって!!義肢については聞かなかったのだが、多分それも作業療法士の役目なのだろう。でも歩行を見るのは理学療法士なのに、不便じゃないのだろうか??さすがに杖や車椅子の処方はするみたいだが・・・。

物理療法の道具も低周波が主で、日本のような温熱治療は少ない印象だった。水治療法もなかったしなぁ・・・。
でも、呼吸療法士って職業があるのに、理学療法士が呼吸器療法やる点は日本と同じだったなぁ・・・。

アメリカもそうだと思うのだが、カナダも完全に職業ごとの境がはっきりしている。
薬剤師のクラスメイトが院内薬局を見てきたのだが、彼女が驚いていたのは「薬剤師が調剤を行わない」ことである。カナダには「薬剤師補助」という職業があり、その人たちが調剤を行う。薬剤師はというと処方箋と医師への確認と、その作業が適切かどうかのチェックだけなのだそうだ。それで時給$45ってぼったくってないか?高給取りといわれる日本の薬剤師だってそんなにもらってないってば。

所変われば、ってことだろうか?それだけ職業が尊敬されてるとも思えないのだが。

どうでもいいんだけど、この見学、授業外の時間にやったうえに、3時間も歩かされたのだ、病院内をうろうろと・・・。足が棒である(泣)。前もって警告してくれよ~~~。
by who54211 | 2007-10-27 16:02 | 報告