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by who54211

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転機

昨日、お葬式に参列した。
カナダでのお葬式はこれが2度目。一度目はLive-inでお世話させてもらってたおじーちゃんだったのだが、今回もお掃除に行ってたおじーちゃんである。

85歳だったのだが、それこそ10月の頭まで1人暮らしをしており、割と元気だったのだが、確かにこの2ヶ月で極端に食が細くなり、起きてくる時間が遅くなったなーと思っていたのだが、あっという間だった。入院した、と思ったら3週間でそのまま自宅に戻ることなく亡くなった。

詳しい死因は聞いてないのだが、ガンがおそらくどこかに転移して悪さをしていたんじゃないのかな~と思う。先月から嘔吐が続いていたらしい。もともと肺がんを罹患されていたのだ。

ギリシャ人だったじーちゃん、お葬式もギリシャ教会で行われた。
ワタシ、仏式、神式、そしてシキズムのお葬式には参列した経験があるのだが、教会式は実は経験がなかった。
ギリシャ教会だからカトリックともまた違うらしい。ワタシも詳しいことはよくわからないのだが、描かれてる絵がいわゆる教会のフラスコ画とは違う。聖人君子の皆さんも髭もじゃが多い。

そして神父さんが賛美歌を歌い始め、棺おけが家族の男性のみなさんに担がれて祭壇に登り、しめやかに式が執り行われた。

お経も祭祀奏上も賛美歌も共通して言えるのは、子守唄のように耳に優しい、ということだ。シキズムのお葬式のときもそういえば歌を流していたな~。どうやらそうやって死者を弔うのはどの宗教でも同じのようである。
教会式の流派にもよるそうだが、ギリシャ式は棺おけは開けない。死者の顔を公開することはなく、献花も埋葬のときだけのようだ。棺おけの上には聖人君子の絵が置かれていて、棺おけの脇ににっこり笑ったじーちゃんの写真が飾られていた。

このじーちゃんとは10ヶ月という短いお付き合いだったのだが、気前のいいじーちゃんでいつもお給料にチップを弾んでくれた。しかもだな、85歳にも関わらず、非常にマメで綺麗好きな人だったので仕事はしごく楽だった。
じーちゃんが亡くなったことでワタシはちょっと金銭的にきびしくなったわけだが、新たなクライアントさんを探すことはせずに、空いた時間を理学療法士の免許をこちらのものに書き換えることに専念しようと思う。

じーちゃんが背中を押してくれたんだと考えることにした。移民権を取得した今、ワタシの可能性は大きく広がったのだ。とにかくやれることをやって、ステップアップできるようにがんばろうと思う。

George、RIP.
安らかにお眠りください。
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by who54211 | 2014-10-26 08:32 | 人間 | Comments(0)

記録

忘れないうちにちゃんと書いておこう。
9月の終わりから2週間あったバンクーバー国際映画祭。去年はいけなかったのだが、今年はNigelと二人で30枚つづりのチケットを購入し、あーだコーダと悩みながら映画を選んで15本+2(人気作品は映画祭終了後再上映された)の備忘録。

「Disconcelto」
邦題は「まほろ駅前狂想曲」。三浦をしんさんの小説の映画化だそうな。
瑛太くんと松田龍平くんというなんともいえない取り合わせのコンビが便利屋としてまほろ町でいろいろお仕事をしていくうちにいろんないざこざに巻き込まれる、というものである。
往々にして小説の映画化にはありがちなのだが、どうしても2時間程度の枠に収めようとすると無理があると思う。ワタシは原作を読んではいないのだが、いろんな背景をすっ飛ばしてる感は否めなかった。映画そのものはそれなりに楽しめる作品だと思う。

「Amazing Anime」
すっごく期待してたのだが・・・。
これ、ぴあフィルムフェスティバルで上映された短編のアニメ作品をまとめて上映してくれたものなんだけど、芸術性が高すぎて、一般人のワタシにはまったく理解できなかった。どの作品も画像としてはおもしろいんだけど、ストーリーとしては「???」なものが多くて、期待してただけに、おおはずれ感がたっぷりだった映画である。14本の短編のなかで一番受けてたのが「Anal Juice」というものすごい下品な作品だったのだが、多分、それが一番わかりやすかったからっていうのもあると思う。

「The Editor」
カナディアンの低予算映画。自主制作に近い作品。70年代の映画製作現場を舞台に、フィルム編集者が妄想とも狂気とも取れるような殺人事件を起こす、というものである。
映画に携わってる人なら誰もが体験するという「もうこの作品見たくない」という感情を映像化するとこんな感じなのかな。

「Zero Motivation」
イスラエルは男女ともに徴兵制度があるのだが、その訓練中の女の子のあれこれである。主人公は二人いて、1人は都会、テルアビブに憧れ、もう1人はその親友を引き止めるためにあれこれと画策し、でも結局親友はテルアビブに行くべく、昇進するための訓練所へ移動してしまう。親友がいなくなった訓練所で彼女は自分が処女であることを恥じたり、上司ともめて謹慎処分を受けたりする。そうこうするうちに親友は無事に昇進し、テルアビブへ・・・・と願っていたにも関わらず、元いた訓練所に戻ってくる。親友なのに上司と部下という関係になり、二人の友情は危うくなっていく・・・という話。
全体的に言えば単なる女同士ってややこしい、というものなんだが、これが軍隊の中だから異様な感じである。というかこんないさかいが規律の厳しい軍隊でもあるのか~と思うと、そんな軍隊ってどうなのよ?と疑問を感じた作品。

「How I came to hate Math」
ワタシもNigelも数学は好きなほうなのだが(得意かどうかは置いておいてw)、世の中数学嫌いな人が多い。この映画はそんな数学が嫌いな人のドキュメンタリーかと思いきや、数学者たちが「数学はこんなに世の中の役に立っている!」ということを羅列する映画だったw。まぁ言いたいことはわかるけどね、でもこの映画では数学を好きになる子供は増えないと思うw。だってみんな数学を愛しすぎてるんだもん。

「Ow」
邦題は「丸」普通の家族が暮らす家に突如現れた「丸い物体」。それを見たものはみんななぜか固まってしまう・・・。そしてそのなぞを追うジャーナリストはその物体を見ていないにも関わらずいつしか狂っていってしまう・・・という日本の映画なのだが、これ、はっきり言って「だからなに?」という結末だった。結局丸い物体のなぞは解けず、固まった人たちも元に戻らず、すっきりしないまま終わってしまった映画だ。

「Horses of Fukushima」
邦題は「祭りの馬」。ドバイの映画祭で賞を取ったドキュメンタリーである。福島県相馬市の伝統行事「相馬野馬追」で主役になるはずだった馬たちが、あの東日本大地震で危険地域にいたために数奇な運命をたどることになった。
災害、政治、伝統・・・いろんなことを考えさせられた作品である。監督さんはこの映画はたまたま別のニュースソースを撮影していて、その中で馬も撮影し、お話を聞いていくうちにこれは追いかけていきたい、と映画にしたのだそうだ。

「Welcome to me」
境界型人格障害の女性が宝くじに当たって大金持ちになり、「オプラみたいなトークショーを作る」とショッピングチャンネルをお金で動かしてしまう、この障害を持つ人はなんといっても「自分本位」でしか物事を見ない。なので自分のことしか見ないし語らないし、感じない。他人のことは目にも耳にも入らない。なので、過去のこともとにかく自分が被害者、他人が加害者、と言う目線でしか語らないため、番組はたくさんの訴状であふれてしまう。そうこうしているうちに大切な人たちが彼女から離れて行き、彼女はなにかに気が付く、と言う作品。
この人格障害、ほんとにやっかいで、一見すると普通の人なのに、なんでもかんでも「自分が」なので、精神科医にとっても扱いづらいのだそうだ。たまたま会場にこの障害の研究者がいて「よくできてます」と言ってたのだが、ほんとにこの映画の主人公のような人である。これで少しは理解が進めばいいのだが。

「The Riot club」
この映画を見ると「イギリス、ほんとに大丈夫か?」と全員思うとワタシは感じた。
あの有名なオックスフォード大学には秘密クラブがあり、歴代の首相、ロンドン市長、その他有名な政治家さんたちが所属していた、という。そのクラブをモデルにした映画である。
ナニがってほんとに好き放題やりたい放題するのだ。お金でなんでも解決できると思っているお坊ちゃまの集まりなのである。Nigelに聞いたらオックスフォードは確かにすばらしい大学のひとつではあるらしいが、私立の学校で、実はお金と家柄で入学できたりするらしい・・・。映画の中でも「祖父も父親も兄もオックスフォードを出て、弟も今から入学することを心待ちにしてる」的なことを言ってたか・・・。ま、とにかく映画としては面白かったけど、イギリスと言う国をちょっと別な見方をするようになる映画である。

「In order of disappearance」
ノルウェーの映画なのだが、ハードボイルドな映画かと思いきや、実はブラックコメディだったという、おいしい誤算な映画だった。息子が薬物のオーバードーズで死に、その死に疑問を抱いた父親が復讐する、というものである。やくざな人間たちがどんどんこの父ちゃんに殺されていくのだ。しかも父ちゃんはその年の「名誉市民」なんてものをもらってるという働き者なのだw。このギャップがすごかったw。


「Boychoir」
少年合唱団というとワタシのなかではウィーンなのだが、アメリカには少年合唱団専門の学校があるんだそうな。その学校に特別に入学を許された問題児が音楽を通して自分を見つけ出していくのだが、やがて訪れる変声期。そのときの彼の決断は・・・という映画である。
正直、「ダスティ・ホフマンがほれ込んだ脚本」ということで期待してたのだが、「Music of Heart」のような実話ベースではないし、二番煎じな映画である。見終わっていい映画だけど、じゃぁ特別に何か新しいのか?というと微妙。

「Fish & Cat」
イランではその昔人肉を食材として提供したレストランがあった・・・というせりふから始まる映画なのだが、ワタシはこの映画、ひどく退屈した。とにかく物語がいったりきたりしてなかなか殺人・・・というか本題にならず、ずっと同じところをループしてるような感じで、つまらなかった。しかもそれが延々3時間。最後の5分でようやく本題・・・。長いっちゅうねん。

「Sharing」
あの東日本大地震を予知したのに、何もできなかった・・・。という女の子の話から始まる。主人公はこの地震で恋人を亡くした大学の先生。認知心理学かなんかだったような気がする。
とにかくそういうデジャヴュやら他人の意識を共有するやら、そういうのを地震を通して体験した人たちのお話だったのだが、とにかく静か過ぎて、ワタシは途中で寝てしまった(上映時間も遅かったし)。

「The Well」
オレゴンの水が乾ききった!!その中で生き抜くティーンネイジャー。彼女が生き残るためには飛行機を飛ばすしかない。
井戸が次々に干上がっていく、という近未来を想定した映画。途中までは緊迫してて面白かったんだけど、最終的に変な格闘シーンで終わってしまい、「だから?」という映画だった。

「Just Eat it」
ワタシ、2年前に似たような映画のヨーロッパ版を見たのだが、これはバンクーバーバージョン。捨てられてる、もしくは捨てられる予定の食べ物だけで半年生活する、という実験映画。世の中、こんなに食べ物捨ててるのか、と自分の生活も反省したくなる映画である。

「In Search of Chopin」
ショパンがポーランド人だということをワタシは初めて知った・・・。そういえばショパンコンクールってワルシャワか。
ショパンのファンでもある音楽家や研究家の人たちがいかにショパンがすごいか、というのをとくとくと語る映画。ショパンってピアノを本格的に習ったことがないのに、天才的な演奏家だったのだそうな。このシリーズ、ほかにモーツァルト、ベートーベン、ハイドンがあるんだそうだが、どの作曲家にも偉大なファンがいるのだね。

「Difret」
エチオピアでは女性を誘拐して花嫁にするという風習があったんだそうだ。このお話は実話であり、14歳の女の子が誘拐、レイプされ、逃亡する途中に殺人を起こしてしまったという1990年代の事件である。
イスラム国家もそうだが、アフリカや東南アジアでもまだ根強くある男尊女卑の風潮。その象徴ともいえる花嫁誘拐の風習。この事件の裁判では女性の権利を訴える弁護士さんが日本で言う法務省から言われもない弾劾を受けたり、この14歳の女の子の家族は村で問題になったりと紆余曲折する。日本を始めとする国でう
まれ育ったワタシたちにはまったく想像もつかない、ありえないようなことが世界ではまだまだある。
アンジェリーナ・ジョリーがプロデュースをしているこの映画、22カ国で上映が決まっているのだそうだ。そしてアカデミー賞の外国語部門にエチオピアから出品するのだそうだ。日本でもし公開するであれば、ぜひ見てもらいたい作品である。

ちなみにNigelはこれ以外にさらに2本見ている・・・。というか結局「バンクーバーの朝日」は見られなかったし、見たかったけど見られなかった作品も数えてみれば結構あったりする。
今年の映画祭はどの作品も
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by who54211 | 2014-10-21 14:25 | 報告 | Comments(0)