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by who54211

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紹介

日本はゴールデンウィークだそうで・・・。

2年連続してこっちにいると「あ~そんなもんもあったね」くらいの感覚になりつつある今日この頃である。ゴールデンウィークってその昔この時期に大ヒットした映画があるってのが由来ってのを聞いたことがある。今は日本だとちょうどこの時期にアカデミー賞受賞作品が公開されたりもするから、ワタシとしてはなんとなく日本だとこの時期の映画は外せないイメージがある。ま~今や全世界同時公開ってのも珍しくもなんともないんだが。

今日はフィリピーノの子が6時までいてくれるので、彼女に家を任せて作品賞と監督賞を獲得した「The Hurt Locker」を見てきた。
いつもお世話になっている映画ジャッジ!の岡本さんによるとこの映画は昨年主演男優賞を獲り損ねた「レスラー」の流れを汲むものではないか、とのことだ。今年見事に主演男優賞を獲った「Crazy Heart」もま~そんな感じだったけど、孤独な男性を描いた作品に人気が集中してるようである。

このThe Hurt lockerの舞台は、イラクであり、主人公は爆発物処理班のリーダーで実際に爆発物処理を担当する(つまり爆破装置を破壊する一番危険な役割)する人である。

映画の冒頭に、ニューヨークタイムスの記者の有名なフレーズが出てくる。
「戦争は麻薬だ(The war is drug)」
この主人公を見てるとほんとに中毒なんじゃないのか?と思うほど、この仕事にのめり込んでいる。爆発物処理をするのに防護服を脱ぎ捨てたり、援護してくれる仲間との無線を切ったりとかなりの変わり者である。

映画の中で「この勤務期間終了まで後○○日」というのが出てくるのだが、ワタシたちからすると「早く終わればいいのに」と思う期間も、この主人公にとっては「あ~終わっちゃうのか。またどれくらい家で待機させられるんだろう?」という風に考えてるのではないかと思わせるくだりが最後のほうに出てくる。

この映画、実はアカデミーのルールに違反し、審査員にメールを送信したということで話題にもなったんだよね。今日見るまではあれだけゴールデングローブを総なめしたアバターがアカデミーでコケたのはその違反のせいじゃないの?と思ってたけど、これは思った以上にいい作品だったと思う。

軍人、しかも死と真っ向に直面する爆発物処理班ともなれば、戦地では英雄だ。でも母国に帰ればただの人。そのギャップから主人公はまた新たな戦地を楽しむかのように赴任していくのだ。
アメリカ軍のやりたい放題振りも気になるところだが、この爆発物に関して「解体できるもんならやってみろ」といわんばかりに遠目に見ているイラク人を見てて不思議だった。もちろん、設置した人物はアメリカ兵を殺したい、という目的があるのだろうけど、そうでない人たちも心配そうに見つめるのではなく、冷たい視線を浴びせるのだ。

平和なところで生活していると、絶対に考えられない状況だが、実際のイラクやアフガニスタンではどうなんだろうか、と考えさせられた。

映像的にはかなりキツい死体の映像も出てくるので、血なまぐさいのが苦手な人はオススメできない。

*=*=*=*=*=*=*=*
もうひとつは日本に帰国したときに飛行機で見た「幸せの隠れ場所(The Blind Side)」である。
サンドラ・ブロックが主演女優賞を獲得した作品だが、これは実話をベースにしている。もうひとつこれと並んでみたかったのが「Precious」なのだが、どちらも人種差別を扱った作品であり、アメリカの現実である。

NFLに2009年鳴り物入りでドラフト入団したマイケル・オーア。
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彼はもともとメンフィスのスラム育ち。母親は麻薬中毒で父親は分からない。幼いころ母親と兄弟から警察の手によって引き離されたという経験があり、里親を転々としている。
ある里親がとあるクリスチャンの学校のフットボールコーチにこう依頼する。

「ものすごくスポーツ万能なんだ。ぜひこの学校に入ってもらいたい」

その才能をコーチも認め、学校で会議にかけ、クリスチャンの教訓に習い、彼を入学させることに。でもすぐにはフットボールは始められずまずは成績を上げることから。

この学校に入れてくれた里親のもとも、夫婦で意見がかみ合わずマイケルは家出をし、ストリートキッズとなる。そんな時に現れたのがリー・アン。敬虔なクリスチャンでもある彼女は子供たちをマイケルと同じ学校に通わせていた。たまたまマイケルを見つけ、そのまま自宅で住まわせることを決意する。
単に一緒に暮らすだけではない。成績を上げるために家庭教師を雇ったり、ありとあらゆる手助けをリー・アン一家はマイケルに施す。

一家の温かい愛情にこたえるかのようにマイケルはどんどん成績を上げ、フットボールチームにも参加できるようになり、なんと私立高校の大会で優勝。当然どの大学も彼を引きぬこうとやっきになる。
リー・アンは本人も旦那さんもオールミス大学出身でもちろんカレッジフットボールも毎年オールミスを応援している。当然のことながらマイケルにはオールミスで活躍して欲しいと願っており、マイケルも最終的にオールミスへの入学を決める。

ここで、大学のスポーツ連盟が査察に入る。お金持ちのリー・アン一家、毎年多額の寄付をオールミスにしており、「もしかしたらオールミスのフットボールチームを強化するためにこの少年に投資したのでは?」と疑われたのだ。

同じく人種差別問題を取り扱ったPrecious同様、この作品はアメリカの現状だ。毎日どこかでストリートに放り出された黒人中心のマイノリティの子供たちは薬に手を出し、ギャングとなり、命を落とすこともたびたび起きている。

ユースワーカーの勉強をしてるときに「子供が持っているスーツケースの中身」についてよくインストラクターが語っていた。マイケル・オーアは確かにリー・アン一家の支えなしではこの成功はありえなかっただろう。ただ、マイケル本人は幼少期の辛い経験から強い「他者防衛能力」があり、優しさを疑うことなく受け入れられる素直さがあったからこその成功だったのだろうと思う。

ただ、マイケルのようなラッキーなケースはほんとに稀だと思う。

そういう意味では心温まるアメリカンドリームな作品ではありながら、難しい課題を突き付けている作品でもあり、手元に置いておきたい一本だ。

PreciousもDVD出てるから借りてこようかな~。


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by who54211 | 2010-04-26 12:42 | 趣味 | Comments(2)