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タイトルは常に漢字二文字にこだわっただけの日記。  *広告目的のコメントはwho54211の判断により消去・ブロックさせていただきますのであしからず*


by who54211

反省

今日はとある人の命日である。

その人のお母さまの手記を昨日の深夜、読んでいたのだ。ワタシ、その方がいつ亡くなったのかは知らなかったのだが、ほんとにほんとにものすごい偶然なのだけども、ちょうどその手記の中で、彼女が亡くなった時刻にその頁を読んでいた。

ちょっと背筋がぞっとした。

手記によれば彼女が亡くなったのがちょうど20年前の今日にあたる。正確には深夜0:55だ。

彼女の本に出会ったのは私が小学生高学年のころだったから、ちょうど彼女が亡くなったころだと思う。校長先生が朝礼かなんかでこの本を薦めていたのだが、うちの母親は紹介する以前に購入していたのだ。理由はよく分からないけれど・・・。

こういう偶然ってあるものなんだなぁ・・・。
二度目に彼女の本を手に取ったのは大学に入ってすぐ、ちょうど今くらいの時期だったと思う。二度目に読んだのも、もう10年も前になるのか・・・。

そして偶然ブックオフで105円のカゴに彼女のお母さんの手記、「いのちのハードル」を発見したのは少し前のことだ。なんとなしに読み始めたら止まらなくなり、一気に読んでいたら死亡時刻ぴったりに出会ってしまった。

昨年ドラマにもなった。今年スペシャルドラマも放送していた。
その少し前には映画にもなった。
彼女とは、「1リットルの涙」の著者、木藤亜也さんのことだ。今日は25歳という短い生涯を終えた彼女の命日にあたるのだ。

リハビリの専門家として勉強するにつれ、彼女を蝕んだ病気「脊髄小脳変性症」のメカニズム、治療の難しさを知った。若年で発症すると劇症しやすいことも・・・。
実際に「治らない、進行は止められない」病気はこれだけでなく、数限りなく医学には進歩が必要なことも学んだ。

彼女の影響を受けて、現在の職種を選んだわけではないが、ワタシにとってはとても大切な出会いだったのだ。本気で彼女の母校にあたる高校受験をしようとも考えたこともあった。

だからこそ、ドラマには失望するところが多くて、見ることができなかった(映画は見たの)。

でも、お母さまの手記を読んで、ちょっと見ておけばよかったと後悔している。

一番大切なことは、彼女の存在を忘れないことと、彼女が残したものをきちんと受け止めることだと思う。障害者と障害者を支える家族のあり方はキレイゴトだけではすまされない。それも含めて世の中の人に彼女の存在を広く知らしめたドラマは、そこに価値があったかもしれない。

実家に帰ったら、また「1リットルの涙」を読み直してみようと思う。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。
by who54211 | 2007-05-23 23:05 | 関心