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タイトルは常に漢字二文字にこだわっただけの日記。  *広告目的のコメントはwho54211の判断により消去・ブロックさせていただきますのであしからず*


by who54211

二本

最近見た映画の話をしよう。

「You Kill Me」
タイトルだけ見るとサスペンスか?と思わせる映画だが、どっこいこれはジャンルとしてはコメディもしくはヒューマニティの分類に入る。オスカー俳優で、伯爵号もお持ちのベン・キングスウェイ(だっけ?名前うろ覚え)がアル中の殺し屋を演じている。
アル中が影響して、仕事に失敗し、サム~いバッファローからロスアンジェルスに飛ばされ、葬儀屋のバイトをさせられる。その仕事中に出会った女性と打ち解けて・・・という仕事のジャンルを除けばよくある話といえば話か。

面白いのは「断酒の会」で自分の職業を公にしたり、恋に落ちた女性に殺人の手ほどきをして最後の仕事を共同でやったりするあたりよね。ヒトとのかかわりが人を変えていく過程が興味深い作品。ただ、大きなアクションはないので細かなディテールに注意しながら見るべき作品かな。(そうしないと飽きて眠くなると思う)

「Chuck & Larry」
ワタシの好きな俳優さんのひとりでもあるアダム・サンドラー主演のコメディだ。ニューヨークの消防士さんは9・11以降ヒーローでもあり、同時にアイドル化しているのはご存知の人も多いかと思うが、イケメン消防士ばかりを集めてカレンダーも販売しているのも事実。サンドラー扮するチャックは、そのカレンダーのモデルの一人で、当然、モテモテ。一方相棒消防士の相棒ラリーは二人の子供を持つなくなった奥さんを忘れられない男やもめ。パートナーとして火災現場後を点検しているときにチャックは転落し、ラリーが下敷きとなってチャックを救う。命の借りを作ってしまったチャックはラリーに「なんでもする」と約束する。ラリーはいつ何が起こるかわからない一人身の消防士、もしも自分に何かあったときのために・・・と年金(二本で言うところの遺族年金だと思う)を積み立てているのだが、不十分であることを知り、年金プランを変えるには「出生・結婚・死亡」いずれかの条件が必要。そこで命の恩人としてチャックにドメスティックパートナー(同性愛好者のための内縁カップル証明。どうやらNYでは同性結婚が認められていないらしい)になれと迫り・・・。

という設定だけでもかなり面白いものだが、コメディアンのサンドラーらしく、なにをしててもこの人おかしいのだ。
チャックもラリーもゲイではないのだが、ゲイカップルになりすますべくゲイ社会の一片を垣間見るうちにその社会的な偏見と、愛の形に決まりがないことに気がついていく。

日本では同性愛という人間関係は歓迎されていないと思うが、ここカナダでは同性の結婚は法的に認められている。アメリカからだけでなく、世界中から結婚証明をもらうためにカナダで挙式をする同性のカップルが後を絶たない。

「コメディ」というジャンルでオブラートにある程度包んではいるものの、この作品はそういう社会的な問題に根ざしているいい作品だと思う。


・・・って好き勝手書いたけど、この作品たちは日本で公開されるのか???
by who54211 | 2007-07-24 06:37 | 報告