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タイトルは常に漢字二文字にこだわっただけの日記。  *広告目的のコメントはwho54211の判断により消去・ブロックさせていただきますのであしからず*


by who54211

激励

日本が日曜の朝っていう時間帯に「松坂先発」を持ってきたレッドソックス・・・。なんだか日本球界が「仕事休む人が増えるから!!」とか言ってお願いしたんじゃないのか?などと勘ぐってしまう今日この頃・・・。こっちのレポーターさんが日本のスポーツ新聞を持っていたのを見て、ちょっとゲンナリしている。

別に松井のファンではないが、コロラド・ロッキーズを応援してるのに・・・。このままだと今日も負けそう・・・。初めてのワールドシリーズなのにねぇ??

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昨日も病院だったが、今日も病院である。

実はホストマザーが入院中なのである。バンクーバー・ダウンタウンにある大きな病院に。
昨年からずっと子宮内膜症に悩んでいたらしく、ファミリードクターにずっとかかっていたのだが、まったくもって改善せずにどんどん増殖し、もはや6ヶ月の胎児と同じ大きさになってしまったのだ。出血も止まらずそのせいで貧血も抱えてしまい、そして痩せていってしまったのだ。

初期治療の選択に誤りがあったのかもしれないが、緊急を要する事態ではなかったため、昨日まで待機して、やっと手術(子宮全摘出術)をしたのである。

大きな手術である。
でもカナダでは早い人だと3日で退院するんだと・・・。(日本では平均二週間程度・・・。北米では手術前検査は入院前に外来で済ませてしまうのが普通)ホストマザーも調子がよければ来週半ばには退院するらしい。でも、思いのほか癒着がひどくて、普通のケースよりも手術時間が長かったことを考えると大丈夫か?と心配である。

今日、ホストブラザーが連れて行ってくれたので病院にお見舞いに行ったのだ。ずっとお世話になっているとはいえ、さすがに一人で行くのは気が引けたのでありがたいお誘いだった。写真はその病院のエレベーターホールから撮影したものだ。歴史のある病院なのだが、昔からとてもハイカラな建物だったらしい。でもその分、建て増し建て増ししてるので、迷子になりそうだった。

北米には日本にはない「痛み止め」のシステムがある。
それは患者が自分で「痛い」と思ったらモルフィネを点滴中の生理食塩水に混ぜることができるのだ(そういう特別な機械が点滴に付属している)。もちろん量は限られているが・・・。
大きな手術後のホストマザーの点滴にももちろんこの機械がくっついていて、手元のボタンを押すと一定量のモルフィネが静脈注入されるのだ。

そのせいで若干覚醒レベルが下がってしまうのだ。お見舞いに行ったとき、まさにそんな感じで彼女はうつらうつらしていた。

こっちの病院には当然だがネームプレートは病室の外にない。ベッドにはあったが、ファーストネームはなく、ファミリーネームと担当医の名札、そしてアレルギーや禁忌事項を書き込む欄しかなかった。その代わり患者自身にネームタグがついている。
でもあとは日本の病院と対して変わりなかったな。あ、病室にテレビがないのと、患者個人の電話があった(カナダは市内電話はかけ放題)。

廊下にシーツやオムツ(使用前のもの)がおきっぱなしだったのには、「え?」と思ったが、それ以外は病院独特の匂いもなく、清潔だった。看護師さんは血圧を取るときですら手袋をしていたな・・・。こういう基準は徹底してるようだ。

自分が大変なときなのに、「ちゃんとダンナがゴハン作ってるかどうかが心配。私は大丈夫だからお父さんを手伝って」とホストブラザーに訴えてるのを見て、「この人、すごい。」と改めて思ったワタシである。

サレーの病院を案内してもらった時にガイドのおっちゃんが「インド系の患者のお見舞い客はハンパじゃない」と言っていたが、うちのホストマザーのところにも家族だけでなく、彼女の兄弟や彼女のダンナの兄弟、姪、甥、そしていとこまで来ているようだ(とか言ってるワタシは血縁者でもなんでもないんだが・・・)。日本で病院づとめをしていた経験から言えば、これってすごくイイコトだと思うのだが、彼女は「隣の患者さんのところには誰も来てないから悪くて・・・」と言っていた。入院に対する考え方の違いもあるんだろうけど、誰も来ないのは寂しいよなぁ・・・やっぱり。

なにはともあれ、彼女の一日も早い退院と回復を心から祈っている。早く彼女の作ったカレーが食べたいわ。
by who54211 | 2007-10-28 12:42 | 人間