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タイトルは常に漢字二文字にこだわっただけの日記。  *広告目的のコメントはwho54211の判断により消去・ブロックさせていただきますのであしからず*


by who54211

配慮

ある意味、昨日の続き。

ワタシが取っているコースは、RCAと呼ばれるヘルパーさんのコースとチャイルドユースケアワーカーのコースを取るのだが、そのRCAだけを取ってるクラスメイトと一緒に今は勉強している。
で、彼女たちは、1月末から2ヶ月間の実習に行かなければならないのだ。

昨日話題にした「漢方薬の効果が分からない」と言ってたインド人の移民さんは、インドからの移民にしては珍しく、単身で移民した人なのだが(大体インドとか南アジアからの移民の人は、家族みんなで移民する)、彼女は今、学校が終わってからマクドナルドで深夜勤務(夜7時から朝1時半)の仕事をしているそうだ。当然家族からの支援など期待できない。

で、実習期間の二か月、当然インストラクターは「仕事は週末だけにするか、辞めなさい」と彼女に言ったようだが・・・。

「今だってぎりぎりで生活してるのに、仕事辞めたら家賃払えない」

というのだ。

学校側が彼女に「臨床実習期間があります」ということは確実に伝えたはずなのだ。
ゆとりのない状況は理解できなくもないが、高々半日の学校での実技実習ですらへとへとになってる彼女に、丸一日実習してさらに深夜までに及ぶ仕事はこなせるとは思えないし、こなせたとしても、確実にどこかに支障をきたすと思う。

しわ寄せを食らうのは実習中担当する患者さんとマクドナルドを利用するお客さんなのだ。

日本では「体調管理も仕事のうち」ということを気がつかないうちに学んでいくもの(あんまりできてなかったけど、ワタシ・・・)なのだが、そのうちの一つである睡眠時間の確保ができない状況を自分で作ってしまうことは、プロ意識に欠けているともいえる。

同じ意味で学校を休んで、授業についていけないから、と授業中にエクストラの講義をお願いするカナディアンがいるのだが、それもどうかと思う。自分の都合で学校休んだんだから、それなりに自習した上で分からないところだけ聞けよ・・・と思うのだ。
ついでに言うと、ワタシと同じように両方のコースを取るクラスメイトがいるのだが、彼女たちはチャイルドユースケアワーカーとして働きたいのであって、こういう実技は意味がない、と言って授業中やる気がないのだ。「万が一チャイルドユースケアワーカーの仕事がなかった時のためのコミュニティサポートワーカーの資格だもん」というが、じゃあその万が一の事態が起きたらどうするんだよ、と思う。

「他の人に対する迷惑」という観点がワタシはズレているのかもしれない。

「プロ意識」という言葉を前述したが、これも取り方一つ。いろんな人のブログを検索してみたが、どうやら一般企業でいう「プロ意識」というものは「売上を上げて、会社に貢献する」ことのようだ。ワタシたちのような接客業(医療福祉はサービス業なのだ)は、ここにさらに「お客様の満足度」をいかに上げていくかが課題になる。

そのためには、もちろん経験値も必要だが、誰にでも「新人」と呼ばれる期間は存在するのだ。
新人だろうが玄人だろうが、お客さんから見れば、違いはわからない。
特に医療福祉の現場では、利用する人にとっては「専門家なんだから」という意識がついて回ることを忘れてはいけない。日本では特に患者さんの前で「新人だからできません」は通じないことも多い。
だからこその実技実習であり、臨床実習なのだ。そこで自信をつけないかぎり、現場で働くことは難しい。

患者さんの立場からすれば、自信がなさそうな人にケアを受けることがどれだけ不安をかきたてることだろうか?

まぁ文化が変われば、「プロ意識」ってのも違うのかもしれないけど・・・。

できれば早いとここの実技の授業終わってほしい・・・。来週いっぱいの我慢だわ。
by who54211 | 2008-12-05 02:27 | 仕事